発達障がい支援センターの宮田武志です。

今回は「発達障害」について説明します。
発達障害とは
生まれつきの脳の特性によって、
日常生活での生きづらさを感じてしまったり、
社会生活の中で周囲を困らせてしまうような
問題を無意識的に引き起こしたりしてしまう
状態のことです。
この障害は環境や育ち方は関係なく、
生まれ持った脳の特性によって現れます。
そして、明らかな知的障害はなかったとしても、
脳の特性により周囲とは異なる発達を示すので、
創造性やコミュニケーション、または認知機能
などに偏りや歪みを引き起こします。
このような脳の作用は本人さえも意識できずに
起こっているので、本人自身がひどく苦しんだり、
周囲から見ればただの「困った行動」のように
見えたりしてしまうことがあるのです。
今日の題名は『発達障害を正しく知る』ですので、
ここからは発達障害の主な症状を具体的に知って
いきましょう。
発達障害お主なものは下の3つです。
1、自閉スペクトラム症(ASD)
2、学習障害(LD)
3、注意欠如/多動症(ADHD)
これらの症状が子どもの頃から現れると
発達障害として認定されることがあります。
しかし、近年は大人になってからでも
発達障害だと診断されるケースが増えてきました。
その実際の例が私です。
私は35歳前後で発達障害の診断を受けましたが、
私についてはまた別の機会で詳しくお話しできれば
と思います。
では発達障害の具体的な3つを説明します。
1、自閉スペクトラム症(ASD)
コミュニケーション力の欠如など社会性に
問題をきたす発達障害で、その代表が自閉症です。
「スペクトラム」とは「連続体」という意味で、
コミュニケーションの困難性は人によって様々なので
スペクトラムという1つの大きな幅で捉えられるように
なりました。
つまり、この症状は1人での自立が困難な重度者から、
自己調整力が苦手な程度でおさまる軽度者までが
連続して存在しており、いちがいに境界線をひくことが
できないことからスペクトラム(連続体)という捉え方が
されるようになっています。
自閉スペクトラム症(ASD)の主な特徴
・ひとり遊びが多い
・こだわりが強い
・人の気持ちを読み取るのが苦手
・空気が読めない
・感覚刺激に対して過敏または鈍感すぎる
などの症状が見られます。
2、学習障害(LD)
感覚器(視力や聴覚)に障害がなく、
知的な遅れもないにもかかわらず、
整った教育環境の中でどれだけ努力をした
としても特定の学習効果が身に付かない症状です。
学習障害(LD)の主な特徴
・読字障害:読むことに困難がある
・書字障害:書くことに困難がある
・算数障害:計算することに困難がある
などの症状が見られます。
3、注意欠如/多動症(ADHD)
「多動傾向」は小学生時期までに多く、
それ以降になると「不注意」の課題が目立ってきます。
じっとしていることが苦手で、すぐに乱暴してしまう
子どもは「多動性」「衝動性」の特性が強く現れており、
人の話を集中して聞けずに過ごしてしまったり、
宿題や業務、準備物をついつい忘れてしまう人は
「不注意」傾向の特性が強くなります。
注意欠如/多動症(ADHD)の主な特徴
・忘れ物やミスが多い
・片付けや掃除が苦手
・ぼんやりしていることが多い
・衝動的に行動することが多い
・思いついたことを、そのまま話してしまう
などの症状が見られます。
ここまで読んでみてどうでしょうか?
あなた自身やあなたの周囲の人で
似たような症状が現れている人はいるでしょうか。
発達障害は生まれつきの障害です。
親の育て方など後天的なものが原因ではありません。
だからといって、発達障害を持つすべての人が
症状を改善できずに、生きづらさや実際的な問題を
必ず起こしているわけではありません。
そこには本人の努力と周囲のサポートがあるからです。
発達障害の特性に目を向けながらも、本人の「やりたい」
という意欲を尊重し、人間関係や社会活動を積極的に営む
ようにしていくことが大切です。
人はみんな違います。
誰にでも『得意』『不得意』があります
運動が得意な人、絵を描くのが好きな人、計算が早い人もいれば、
運動が苦手だったり、絵や数字がうまく扱えない人もいます。
得意・不得意こそがその人の個性なのです。
発達障害もそのような個性のひとつとして捉えることが大切です。
大事なのはすべての人が「本人らしく生きられること」です。
世の中には様々な人が共存して過ごしており
これが良い、あれは悪いということを簡単に
決め付けることはできません。
有用なのは一人ひとりの特性や個性を
活かすことができる学校や社会、地域などを
創り上げていくことです。
全ての人が自分らしく能力を発揮できることが、
誰もが自信を持って生きていける社会になるのです。
今回のブログをとおして
発達障害のことを正しく知ってください。
発達障害の中にある個性を見つめてください。
誰もが得意を生かしながら生きていける社会があると信じてください。
誰もが自分の個性に自信を持てるようにしていきたいですね。
ではまた!次回のブログでお会いしましょう。
