心理カウンセラーのブログ

発達障害は「障害」か「個性」か?

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「発達障害」は“どうにもならない”ものなの?

こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。

「発達障害」と聞くと、多くの人が「できないこと」「苦手なこと」に目を向けがちです。
一方で、「それも個性だから大丈夫」と明るく言われることもあります。

けれど——
「障害」か「個性」か、どちらか一方だけで語ってしまうと、大切なことを見落としてしまうかもしれません。

「障害だからどうにもならない」と思ってしまうと、可能性の芽を摘んでしまう。
でも「個性だから気にしなくていい」と言ってしまうと、必要なサポートまで遠ざけてしまう。

発達障害を理解するというのは、「できない」を責めることでも、「全部OK」と見過ごすことでもありません。
その子がどんな環境なら安心でき、どんな関わりなら力を発揮できるのか――そこを一緒に探すことなのです。

「できない」の裏にある“サイン”を見逃さない

たとえば、
・話を最後まで聞けない
・空気が読めないと言われる
・何度言っても忘れてしまう

これらは「やる気がない」からでも「わがまま」だからでもなく、脳や感覚の特性によって起こる自然な反応のことがあります。

もしそれを「個性だから気にしない」で済ませてしまうと、子どもは「自分はダメなんだ」と感じたまま成長してしまいます。
逆に「障害なんだから仕方ない」とあきらめてしまえば、子どもが本来持っている“得意”を伸ばすチャンスを逃してしまうかもしれません。

大事なのは、「どうすればこの子が心地よく過ごせるか?」という視点。
そのために、環境を少し変える、言葉かけを工夫する、サポートを取り入れる――そんな小さな工夫が未来を変えていきます。

「得意」と「やりたい」を育てる環境づくり

発達の特性は「土台」、個性は「枝葉」と言われます。
土台が安定すれば、枝葉はのびのびと広がります。

たとえば、
・静かな空間のほうが集中できる
・人よりもモノや数字に興味を持ちやすい
・感情表現が苦手だけど、絵や音で自分を表現できる

そんな「得意」や「やりたいこと」が芽を出せる環境をつくることが、しあわせにつながります。
そのために必要なのは「正しい対応」ではなく、「その子を理解しようとする姿勢」です。

しあわせの鍵は「人とのつながり」

どんなに支援や知識があっても、人の心は“ひとりきり”では育ちません。
思いやりを持って接してくれる人がいて、感謝を伝え合える関係があってこそ、人は安心して自分を表現できます。

親や先生、友達、地域の人――誰かが「あなたのままでいいよ」と言ってくれることで、子どもは自分を信じられるようになります。
人間関係は、発達障害のあるなしに関係なく、すべての人にとって「生きる力の源」です。

おわりに

「発達障害」という言葉にとらわれすぎず、「個性」という言葉で片づけすぎず。
その真ん中にある“その子らしさ”を大切にしていくこと。

そして、思いやりと感謝の気持ちで人とつながりながら、お互いの違いを認め合える社会をつくること。

それがきっと、発達障害のある子もない子も、誰もがしあわせに生きられる世界への一歩になるのだと思います。

 
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