
—マイペースで“やさしいつながり”を育てる—
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
「友だちが一人もいない自分はダメなのかな」
そんな不安を抱える人へ。
結論から言います。
友だちがゼロでも、あなたは十分に価値があります。
そして、友だちと呼べる存在が一人もいないのだとしても、思いやりと感謝を持って人と接していれば、必要な時に必要な人が必ず助けてくれます。
今回は、気持ちが軽くなる考え方と、今日からできる小さな行動をまとめました。
1. 友だちは“数”ではなく“距離”
人との距離感は人それぞれ。
毎日一緒にいる関係もあれば、
たまに会う・用事のときだけ話す・オンラインだけ、など色々あります。
あなたが心地いい距離を自分で決めていいのです。
「どこでも一緒」じゃなくて大丈夫。
「ときどきで十分」も立派な関係です。
2. 思いやりと感謝が“助けの道”をつくる
- 店員さんに「ありがとう」。
- 相談窓口で「助かりました」。
- メッセージの最後に「教えてくれて助かります」。
こんな小さな言葉は、相手の心に安心感を残します。
思いやり+感謝を続けるだけで、いざという時に声をかけやすい“道”ができます。
それは“親友”でなくても十分。
ゆるやかなつながりが、あなたを支えます。
3. 「一緒にいて楽な人」だけでいい
発達特性があると、対人で疲れやすいことがあります。
だからこそ、“楽”かどうかを基準に選びましょう。
チェックの目安
- 話した後に元気が残っている → ◎
- 我慢して合わせがち → △
- 会う前から緊張でつらい → ×
疲れる人からは距離をとる権利があります。
あなたを守る大切な選択です。
4. マイペースで生きるコツ
- 予定は詰め込まない(1日1つでOK)
- 返信の自分ルールを決める(朝・夕の2回だけ等)
- 会うなら短時間から(10分散歩、30分お茶)
- 途中で「今日はここまで」と言ってよい
「無理しない」を先に決めると、人間関係はずっと楽になります。
5. 友だちゼロでも使える“支えの場所”
- 相談先:発達障害者支援センター、就労支援、学校・職場の相談窓口、カウンセリング
- 興味コミュニティ:オンライン講座・読書会・ゲームサーバー・趣味の会
- その場限りの関係:病院、図書館、ジム、カフェ…
深い友だちでなくても、社会には頼れる人がたくさんいます。
6. 困ったときに頼む“3点セット”
相手にお願いするときは、短くシンプルに。
- 状況:「今、手続きのやり方がわからなくて困っています。」
- してほしいこと:「記入の見本を教えてください。」
- 感謝:「助かります。ありがとうございます。」
この順番だけ覚えておけば十分。助けを求めるのは能力です。
7. 自分を大切にするミニ習慣
- 睡眠・食事・休息の“土台”を優先
- 1日の終わりに「できたこと」を3つメモ
- がんばれない日は「生き延びた自分を合格」にする
自分を大切にすると、人間関係のモヤモヤは自然と減ります。
まとめ:悩まなくていい
- 友だちは数より心地よさ。距離は自分で決めていい。
- 思いやりと感謝を持っていれば、必要な時に助けは来る。
- 「一緒にいて楽な人」とだけ付き合えばいい。
- マイペースで生きてOK。友だちがいないことで悩む必要はありません。
あなたは、あなたのペースで大丈夫。
今日も小さな「ありがとう」から始めてみませんか?