心理カウンセラーのブログ

発達障害と不登校の関係

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こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。

カウンセリングをしていると、不登校のご相談の中で発達障害が見つかるケースや、発達障害の子どもが不登校になるケースがよくあります。
また、発達障害のある方は、不登校になりやすいとも言われています。

今日は、そんな併発しやすい発達障害と不登校の関係についてお話できたらと思います。

発達障害だとなぜ不登校になりやすい?


発達障害の方は、特性がありますよね。

その特性によって不登校が起こりやすくなります。


例えば、
・感覚過敏があり、音に過敏で、学校で過ごすのが辛くなる
・学習障害があり、黒板の文字をノートに書き写すことが苦手で、過ごしづらくなる
こういったケースですね。

このように、特性によって、学校で過ごしづらさを感じて不登校になる場合、環境を調整してあげることがとても大切になります。
音に過敏な場合は、イヤーマフをつける。
書き写すことが苦手な場合は、タブレットなどの機器を使う。
こういった対応をすることで、特性による不登校を予防することができます。


そして、特性がある中での経験で不登校になるケースもあります。

例えば、
・感覚過敏があり、イヤーマフを使っていたのだが、そのことを同級生に聞かれる機会が増え、そのストレスで不登校になる
・学習障害でタブレットを使っていたのだが、そのことを知らなかった先生から注意されて、不登校になる
・特性でどうしても苦手なことをやっている時に、先生に叱責される機会が増え、不登校になる
・特性でコミュニケーションに苦手さがあり、同級生とトラブルになることが増え、不登校になる

こういったケースもあります。

先ほどと違うのは、特性そのものというよりは、その特性がある中での経験で不登校になるという感じですね。

この場合、環境の調整だけでなく、スキルトレーニングをおこなったり、心理療法で本人の内面を変えていくことも大切になります。

まとめると、発達障害の方は、特性があること、そしてその特性がある中での経験によってストレスを抱えて不登校になるということですね。

経験によるストレスは改善可能


元々ある特性を改善するのは確かに難しいこともあります。

感覚過敏があるのに、過敏に感じないようにするのは難しいですし、
書くことに苦手さがあるのに、スイスイ書けるようにするのも難しいですよね。


一方で、特性がある中での経験によるストレスは、意外と改善していくことが可能です。

例えば、特性のことでからかわれることがあっても、自分らしく生きられるようにしていくことはできます。
特性で苦手なことを叱責されることがあっても、自己肯定感を失わないようにしていくこともできます。

認知行動療法などの心理療法でこれらは可能なのですね。

また、スキルトレーニングをすることで、人間関係を良くしていくこともできます。


ですから、発達障害による不登校であっても、環境の調整やスキルトレーニング、心理療法によって改善していくことは可能ということです。


子どもが発達障害で不登校という親御さんのご参考になれば幸いです。

ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。

 
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