心理カウンセラーのブログ

発達障害の子どもの自己肯定感を下げない、話の聴き方

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こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。

あなたは、発達障害の子どもの話を普段、どのように聴いていますか?

・他のことをしながら聞いているから、つい発達障害の子どもの話を聞き流してしまう💦

・私は発達障害の子どもの話に対して的確なアドバイスを指南できている!

・すごくおしゃべりで、なかなか話が終わらない…。


お忙しい中、日々、色々な方法で、発達障害の子どもと向き合っていらっしゃると思います。

今日は、発達障害の子どもの自己肯定感を下げない、話の聴き方についてお伝えします。

傾聴って?


カウンセリングのスキルの一つに、傾聴というものがあります。

傾聴とは、相手の話を否定せず、そのまま受け入れ、共感し、理解しようとする話の聴き方です。

発達障害の子どもの自己肯定感を下げないためには、この「傾聴」で、話を聴くことが大切になります。

例えば、
発達障害の子どもが、「今日学校で、こんなことがあったんだ」と話をしてきた時に…

「えー!それは、その人むかつくね!!!言い返してやれば良かったのに!」と答えたり、

「そういうときはね、こちらが我慢すればいいんだよ。社会に出たらそういうこといっぱいあるよ。」と答えたり、

「そうなんだ、気分転換にゲームでもしたら?」と答えたり、

こういった話の聴き方をしていませんか?


一見、子どもに共感したり、アドバイスをしたり、気分転換を促したり、ちゃんと話を聴けていると思うかもしれません。
私も「傾聴」を知る前は、このような聴き方で、人の話に答えていました。

ただ、実は、傾聴では、このような話の聴き方はしません。

子どもは、「今日学校で、こんなことがあった」と話しているだけで、その奥にある気持ちは、「むかつく」ではないかもしれないからです。

アドバイスを知りたい・気分転換の方法を知りたいのではなく、ただ話を聴いて、学校であったことを理解して欲しいだけのことも多くあるからです。


ですから、子どもが話し始めたら、こちらのアドバイスやこちらが感じた気持ちよりも、まずは、子どもの気持ちを優先し、話を伝え返すことが大切なのです。

「そうか、学校でこんなことがあったんだね。」と。

こうすることで、『あなたの話を聴きたい・気持ちを理解したい』というメッセージが無意識に子どもに伝わります。

子ども側は、『私の話は聴いてもらう価値のあるものなんだ・この気持ちはあっていいんだ』と、無意識に自分を肯定できるようになっていくのです。

また、発達障害の子どもの場合、すごくおしゃべりで大変なこともあるかもしれませんね。

そういった時は、「喋るな!」と叱るのではなく、「これをしなくてはいけないから、○時までだったら聴くね、15分間聴くね」と時間を決めたり、「○○くんが一つのことを話したら、今度は話を聴いた人が一つのことを話すんだよ」とルールを決めたりする工夫ができます。

また、理解して欲しい!という気持ちでたくさんおしゃべりしている時は、傾聴することで、その気持ちが満たされ、おしゃべりが終わることもあります。


ということで、発達障害の子どもの話を聴く時は、「傾聴」をぜひ心がけてみてくださいね。

ただ、傾聴しなければ!・今まで傾聴できていなかった私はダメだ!と親御さんが辛い気持ちになる必要はありません。
ぜひ、発達障害の子どもとの会話を楽しまれてください♪

では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。

 
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