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発達障害 言語性IQと動作性IQを算出する群指数

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こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。

先日、WAISⅢの言語性IQと動作性IQについて解説し、向いている仕事をお話しましたが、本日は、言語性IQと動作性IQを算出する群指数のパターンについてお話します。

群指数には、言語性理解指数(VC)作動記憶指数(WM)知覚統合指数(PO)処理速度指数(PS)の4つがあります。

言語性理解指数(VC)は、語彙力や常識力など言語的学習された知識です。
作動記憶指数(WM)は、作業したり考えたりする際に、聴覚的な情報を記憶し活用できる能力です。
知覚統合指数(PO)は、目で見て理解する能力です。
処理速度指数(PS)は、マルチタスクな課題、視覚的に情報を識別して、早く正しく処理する能力です。

これらの高低の組み合わせによって、得意不得意がわかります。

言語性IQは、言語性理解指数(VC)と作動記憶指数(WM)の数値を組み合わせて算出し、
動作性IQは、知覚統合指数(PO)と処理速度指数(PS)の数値を組み合わせて算出しています。


ですので、群指数を見るということは、言語性IQと動作性IQをもっと分解して詳しく見るという行為になります。

パターンはいっぱいありますが、本日は4つのパターンについて解説します。

パターン1(言語性理解指数のみが低い場合)
言語性理解指数が低いと、言葉の理解や扱いが苦手になります。言葉をきちんと受け取るとか、指示を理解することが苦手なので、会話についていけない、自分の気持ちを説明できない、仕事の指示を理解できないといった特徴があります。

パターン2(作動記憶指数のみが低い場合)
作動記憶指数が低いと、記憶を一時的に脳にとどめておくことが苦手なため、一度にたくさんのことを聞き取ったり、板書をするのが遅いので、聞き間違いが多く、人の名前や約束をすぐ忘れる、口頭でたくさん指示されても理解できないと言った特徴があります。

パターン3(知覚統合指数のみが低い場合)
知覚統合指数が低いと、目で見た情報を理解したり、情報を頭の中でまとめたりすることが苦手で、地図やグラフが読めない、話を要約できない、机の上を整理するのが苦手といった特徴があります。

パターン4(処理速度指数のみが低い)
処理速度指数が低いと、目で見た情報を素早く正確に処理することが苦手、限られた時間内に課題をこなしたり、素早く行動を起こすことが苦手で、仕事のペースが遅い、単純作業で間違えるなどの特徴があります。

では、どのような職業、業種を選んだら良いのでしょうか?



例えばパターン2なら、口頭による指示があまりなく、マニュアルがしっかりしている業種だったり、マニュアルがあまりない会社であれば、口頭による指示は簡潔にしてくれたり、指示を口頭でなく視覚を用いてくれるなどの配慮をしてくれる会社を選ぶ必要があるでしょう。

パターン4なら、仕事のペースが遅いので速さを求められる仕事は避けて、デザイナーなどのクリエイティブな仕事を選ぶ方がよいでしょう。

今回は、各群指数が低いパターンのみを解説しましたが、言語性理解指数が高くて、処理速度指数が低いなどいろんな組合せのパターンがあります。

検査の結果を踏まえて、自分の特徴を把握した上で仕事探しをすることをおすすめします。

 
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