こんにちは。発達障がい支援センター 水野幸子です。
先日、息子と修学旅行の話しをしました。
私の思い出話をしようとして、気がついたことがあります。
小学生の修学旅行は、昔過ぎて記憶にありません。
中学・高校は、嫌な思い出がまず出てきました。
次に、訪れた場所に感動したこと。価値観が変わったことを思い出しました。
楽しい思い出もあるはずと、考えてみましたが、思い出せませんでした。
忘れていましたが、友達関係で意外に悩んでいたのかな。
その中で、1人でも平気な私、を作ってきていたのかな。と思いました。
反面、私、こんなに友達いるよ、と言っていた時代もあったことを思い出しました。
友達の友達は私の友達。という感覚でした。
今は、どうなのかと言えば、子どもの頃からの友達、大人になってからの友達。
気心を知った友達が数人。
大勢いればいい、とういことではないんだと実感しています。
大勢いてはいけない、ということではないので、勘違いしないでくださいね。
発達障害のあなたも、人間関係、友達関係で苦しんできたと思います。
ご両親や先生に、
みんなと仲良くしようね。
なんで、仲良くできないの。
なぜ、周りに合わせることができないの。
と、言われてきたのではないでしょうか。
本当は
友達がほしい。
みんなと仲良くしたい。
一番そう思っていたのは、発達障害のあなた自身だったのではないでしょうか。
友達関係がうまくいかなかった理由には
一方通行の関係
ひとりで行動してしまう。ひとりで行動したがった。
自分の話したいことを、一方的に話した。自分だけしゃべって満足している。
すれ違いの関係
友達の言葉がくみ取れない。
表情や動作の反応がズレている。
その場に合わない言葉遣い。
が、あったはずです。
発達障害の特性として、人の気持ちが分からない というのがあります。
人の表情で、今、何を感じているのかが理解できないのです。
それで、うまく人間関係が築けられないのです。
でも、それで発達障害のあなたが、私はダメだ。と思う必要はありません。
万人とうまく人間関係を保てる人はいないからです。
ただ、じゃあ、相手に嫌な思いをさせていいのか、というと、そうでもありません。
発達障害のあなたは、最近ドラマや映画を観ていますか?
ドラマや映画は、1つの事に対して、登場人物の目線で感情を表しています。
ケンカのシーンがあれば、
・ケンカしたAさn
・ケンカしたBさん
・ケンカを止めに入ったCさん
・ケンカを傍観していたDさん
と、いうように、4人それぞれの立場でケンカの時の感情を見ることができます。
そのときの表情も分かります。
発達障害の特性で、相手の気持ちが分からない、と思っているあなたは、ドラマや映画を観ると、今よりも、相手の気持ちが理解しやすくなると思います。
1人で観ていてもよく分からないというあなたは、ご家族や友達と観て、分からないシーンの解説をしてもらうといいですよ。
発達障害のお子さんをお持ちの親御さんは、みんなと仲良くして欲しい、と思いますよね。
お子さんに発達障害があるなし関係なく、親はそう願っているものです。
ただ、発達障害のあるお子さんは、仲良くしないといけないと、無理をすることがあります。
その無理が二次障害につながるとも限りません。
小学生の頃は、友達と一緒に仲良くというよりも、遊ぶことに気持ちが向いています。
無理に友達と交流することを進めるよりも、その場に参加していることを褒めて上げて下さい。
対人関係は、子どものときのままではなく、発達します。
発達障害は、発達しないわけではなく、発達がゆっくりなのです。
大勢の人と付き合うのは苦手でも、趣味や好みが似ているなど、特定の人とは仲良くなっていきます。
なので、発達障害のお子さんの親御さんは、お子さんらしい友達つきあいを見守ってあげてくださいね。
それでは、今日も楽しい1日をお過ごし下さい。
発達障がい支援センター 水野幸子でした。