
「何度言っても伝わらない…」その理由は、子どもが悪いからじゃない
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
子育てをしていると、こんな瞬間はありませんか?
- 「早く着替えてって言ったよね?」
- 「もう片づけてって何回言ったの?」
- 「どうして動いてくれないの?」
何度声をかけても動かない子どもを見ると、
つい「なんでできないの!?」とイライラしてしまうこともあります。
でも実は——
子どもが悪いわけではなく、“伝わり方が違うだけ” かもしれません。
発達障害のある子は「理解の入口」が一人ひとり違う
私たち大人は、言葉で伝えれば相手も言葉で受け取るだろう、と思いがちです。
でも、発達障害のある子どもたちは “理解しやすい感覚” がそれぞれ違います。
たとえば…
・ 視覚で理解するタイプ(見てわかる)
- 言葉だけだとイメージができない
- 見た瞬間に理解が進む
- 写真・絵カード・実演がとても効果的
・体感覚で理解するタイプ(感じてわかる)
- 声だけの指示は頭に入りにくい
- 軽く肩や背中に手を置くと注意が向く
- 身体の感覚で「今は動くタイミングだ」と捉えやすい
・聴覚で理解するタイプ(聞いてわかる)
- 落ち着いた声・短い言葉が有効
- 長い説明は混乱につながりやすい
このように、
その子の「得意なチャンネル」を使うだけで、伝わりにくさが解消されることがあります。
「伝わらない」は親のせいでも子どものせいでもない
同じ指示でも、
- 言葉 → 伝わらない
- 視覚 → すぐ理解できる
そんな子はたくさんいます。
つまり、「伝える力がない」わけではなく、
ただ“伝え方のチャンネル”が違っていただけ。
だからこそ、少し工夫をするだけで
「何度言っても伝わらない」が
「一度で伝わった!」に変わります。
今日からできる “伝え方の工夫”
・視覚タイプの子には…
- 着替えの手順を写真で見せる
- 片づける場所をラベルで示す
- 実際に動作を見せる(モデリング)
・体感覚タイプの子には…
- 声をかける前に、そっと肩に触れて注意を向ける
- 手を添えて最初の一歩を一緒にやってみる
・聴覚タイプの子には…
- 「一度にひとつの指示」
- 「短く・ゆっくり・落ち着いた声で」
- 背景の音を減らす
親子関係がラクになる「伝え方の選び方」
大切なのは、
“その子にとって理解しやすい方法” を選ぶこと。
「言っているのに伝わらない」というストレスは、
親子どちらも苦しくさせます。
けれど、伝え方を少し変えるだけで、
子どもは「できた!」を実感し、
親は「ちゃんと伝わった!」と安心できるようになります。
それが、自己肯定感にもつながり、
日常のトラブルもぐっと減っていきます。
最後に:あなたの工夫が、子どもの未来を変える
発達障害のある子どもたちは、
理解するスピードや受け取り方に個性があります。
だからこそ、
伝え方を変えるだけで世界が変わります。
良得さんのように、
親御さんを励ましながらサポートしている方のメッセージは、
たくさんの家庭を救うはずです。
必要なのは「完璧な指示」ではなく、
その子に合ったコミュニケーション。
今日から、ほんの少し試してみませんか。
きっと親子の時間が、もっと優しく、もっと楽になるでしょう。
