
〜「できないこと」があっても、大丈夫〜
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
「周りと同じようにできない自分が情けない…」
「どうしてこんなに生きるのがつらいんだろう…」
「毎日がしんどくて、未来に希望が持てない…」
そんなふうに感じていませんか?
発達障害があると、学校や職場、家庭の中で「なんとなく生きづらい」と感じる場面がたくさんあるかもしれません。
でも、あなたの生きづらさには「理由」があり、そして「希望」もあります。
今回は、「発達障害とともに、人生を楽しむコツ」を5つにまとめてお伝えします。
① 自分の特性を知ろう
発達障害は「できないことが多い障害」ではなく、「感じ方や考え方に特徴がある脳のタイプ」です。
たとえば…
- 音やにおいに敏感
- 人の気持ちを読み取るのが苦手
- 気になることにとことん集中できる
- 決まった手順がないと不安になる
――そんな傾向はありませんか?
まずは「自分はどんな特性をもっているのか?」を知ることが、人生を整える第一歩になります。
苦手なことは、責めるのではなく「特徴」として受けとめてみましょう。
② 「できる方法」を探してみよう
たとえ苦手なことがあっても、「やり方を工夫すればできること」って意外と多いんです。
- すぐ忘れるなら、メモアプリや付箋を活用する
- パニックになりやすいなら、静かな場所で休めるスペースを用意しておく
- スケジュール管理が苦手なら、視覚的に見えるカレンダーを使う
「どうやったら自分は楽にできるかな?」と、自分を助けるアイデアを探すことは、自己否定ではなく“自己応援”です。
③ 周りに理解してもらうことも大事
ひとりで頑張りすぎて、つらくなっていませんか?
発達障害があることをまわりに伝えるのは勇気がいりますが、信頼できる人に「困っていること」「手助けしてほしいこと」を伝えるだけでも、気持ちがぐっと軽くなることがあります。
職場であれば、産業医や人事、就労支援センターなどに相談するのもおすすめです。
④ 自分の「好き」や「得意」を大切にする
発達障害の人は、「興味があることに強い集中力を発揮できる」特性があります。
これは大きな“才能”です。
- 好きなことに没頭してみる
- 得意な分野を仕事に活かす
- 小さな成功体験を積み重ねる
自分の「好き」や「得意」に目を向けることで、少しずつ自信が育っていきます。
⑤ 「生き方はひとつじゃない」と知ろう
「普通に働いて、普通に生活して、普通に…」
そんな“普通”ができなくてつらくなること、ありますよね。
でも、世の中の生き方は、ひとつじゃありません。
- フルタイムで働く人もいれば、短時間だけ働く人もいます
- 就労支援を活用して働く人もいれば、自分のペースで在宅ワークをしている人もいます
- 休む時期があっても、また歩き出せる人がたくさんいます
「こうしなきゃダメ」という思い込みをゆるめて、自分に合ったペースで進んでいけばいいのです。
あなたの人生に、価値がある
たとえ仕事が続かなくても、失敗してしまっても、人とうまくいかなくても…
あなたが生きてきた日々には、ちゃんと意味があります。
あなたの感じてきたつらさは、「ダメな自分」の証拠ではありません。
「がんばって生きてきた証」です。
発達障害があっても、大丈夫。
あなたらしく生きられる方法は、きっとあります。
あせらなくて大丈夫。
あなたのペースで、少しずつ、自分の人生を整えていきませんか。