
こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
あなたは日常生活の中で「なんだかうまくいかない」と感じる場面はありませんか。
人間関係で気をつかいすぎて疲れたり、予定の変更に混乱したり、自分でも理由のわからないイライラが募ったり…。
そんなとき、ちょっと体を動かすだけで、気持ちがスーッと軽くなることがあるのをご存じでしょうか?
■ 運動が心に与える効果
運動というと「健康のため」と思われがちですが、実は「心」にもとても良い影響があります。
- ストレスを減らす
- 気持ちが落ち着く
- イライラや不安を和らげる
- 集中力が高まる
- 睡眠の質が良くなる
これは、運動によって「セロトニン」「ドーパミン」などの神経伝達物質が分泌されるから。
これらは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、気分を安定させたり、やる気を出してくれたりします。
■ 発達障害のある人におすすめの運動
発達障害があり、感覚過敏や集中のしづらさなどを感じる方は、運動の選び方も自分に合ったものが大切です。
たとえば…
- ウォーキングやジョギング:リズム運動はセロトニンの分泌を助け、心が安定します。静かな公園や川沿いなど、刺激の少ない場所がオススメ。
- ヨガやストレッチ:呼吸に意識を向けることで、気持ちを落ち着ける効果があります。
- ダンスやリズム体操:音楽に合わせて体を動かすのが好きな人にはぴったり。楽しさがモチベーションになります。
- 筋トレ:達成感を味わいやすく、自信につながることも。
「苦手な運動を無理にがんばる」必要はありません。
ポイントは「自分が少しでも気持ちよく感じる動き」を日常の中に取り入れることです。
■ 続けるコツは“完璧を求めないこと”
「毎日やらなきゃ」と思ってしまうと、それが逆にプレッシャーになることもあります。
大切なのは「がんばること」ではなく、「やってみようと思える気持ち」。
- 5分歩くだけでもOK
- ストレッチ1つでもOK
- 今日はできなかった → そんな日もあるよ、でOK
運動は、心と体をつなぐやさしい習慣です。
少しずつ、自分のペースで取り入れてみてはいかがでしょうか。
🌿まとめ
発達障害のある人にとって、運動は「苦手を克服するための訓練」ではなく、「生きづらさを和らげるお守り」のようなもの。
自分の心と体の声に耳を傾けながら、できる範囲で、やさしく体を動かしてみましょう。
きっと、少しずつ世界の見え方が変わっていきます。