こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
2週間ほど前から、中学生時代(多分)に聴いていた歌が急に頭の中で流れだしました。
私は歌詞を覚えるのが苦手です。
思い出しつつネットで検索し、YouTubeで曲を聴きながら口ずさんでいます。
その歌詞を抜粋でご紹介します。
人には黒く見えるカラスが
自分には白く見えてしまう
黒く見ようと努力したのに
人は大声で聞いてくる
何故 嫌いですか 何故 好きですか
左ですか 右ですか
ああ聴こえない ああ届かない
自分の夢がわあらない ああ
何が 正しくて 何が 嘘ですか
100じゃなければ0ですか
ああ聴こえない ああ届かない
自分の夢がわからないああ (「不良少女白書 作詞・作曲さだまさし」 より抜粋)
発達障害のあなたは、分かる分かると大きくうなずいていますか。
分かるところと、分からないところがあると思っていますか。
なんだか、大変そうだなと感じましたか。
同じ歌を聴いても、すごく感動する人、まったく感動しない人、すごく嫌だと思う人、その人の感性や観念でとらえ方が変わってきます。
発達障害のあなたが、不良少女白書の歌詞を全部読んだ時、抜粋して紹介するのは違う歌詞かもしれません。
それは、あなたと私の観念が違うからです。
心に響いてくるところが違うのですね。
発達障害のあなたは、あなたの周りの人から
・なぜ、一緒にできないの
・なぜ、分からないの
・なぜ、そうなるの と、言われることがよくあったと思います。
発達障害のあなたは、あなたの周りの人に対して
・なぜ、そんなに簡単にできるの
・なぜ、分かってくれないの
・何がおかしいのか分からない、分かるように教えて
と、思うことが何度もあったと思います。
この世の中には、白か黒。0か100。とはっきりさせることができることの方が少ないのです。
白と黒に間にあるグレーの部分。
0と100の間の1~99の部分のほうが、たくさんあるのです。
その時の周りの環境によっても変わります。
例えば、
辛党90人の中に、甘党の人が10人がいます。
このとき、変わっている人と言われるのは、甘党の人ですよね。
反対に、甘党90人の中に、10人の辛党の人がいた場合はどうなるでしょうか。
変わっていると言われるのは、辛党の人ですね。
辛党か甘党か、自分の好みは変わっていないのに、
周りに自分の好みの人が少ない時は変わっている人になり
周りに自分の好みの人が多い時は、普通の人になるのです。
ですので、発達障害のあなたが、今まで周りの人から言われてきたこと、態度で示されたことで傷ついてきたことがあったとしても
・私はダメなんだ
・私は何もできないんだ
・私には価値がないんだ
と、自分を責める必要はないのです。
できるから良し、できないからダメと、両極端に考える必要もないのです。
人には得手不得手があるのが当たり前です。
不得意なこと、苦手なことばかりが気になって、ついつい自分を責めていませんか。
得意なところもあることを忘れないでください。
得意なところにもっと自信を持って、自分を褒めてくださいね。