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発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
発達障害のあなたは、学生の頃
音読をするのが好きだったでしょうか?
私は時々、
私が勤めている福祉施設の利用者様と
発声練習をするために音読をすることがあります。
コロナ禍ではあるものの、
音読をすることは脳も活性化しますし、
声を出すことでストレスを軽減することに
とても役立つからです。
最近の学校は授業中もマスクを外せないことが多くなり、
音読の時間も以前より軽減されているそうです。
学校の先生方も以前よりもさらに多く
子供たちとコミュニケーションをとりながら
発言力や表現力を養わせるのには
とても苦労されていることと思います。
先日、利用者様と音読をしている時に、
ふと私が小学生の頃に
音読で大失敗したことを思い出しました。
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その時のお話は、
「みにくいアヒルの子」というお話で
白鳥の子供として生まれたけれど
ひょんなことでアヒルの一家とともに
暮らすことで他のアヒルと違うことを
責められいじめられ、
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仲間外れになろうとも
決して諦めずに成長していき、
自分はアヒルだと思っていたのが実は、
白鳥だったと知ると、
アヒルの一家に別れを告げ、
白鳥として空高く舞い上がって旅立ったというお話です。
今、思い出すだけでも感動してきました。
私はその話がとても好きで、
音読の時間に「みにくいアヒルの子」が
読めることが最高に嬉しく胸踊っていました。
音読のルールはいたって簡単で、
句点までを一人一人が席順に読んでいき、
もし途中でつまづいてしまったり読み間違えてしまったら、
すぐさま次の人にバトンタッチしなければならない、というもの。
私は自分の順番を数えて、
何度も自分が読むところを心の中で読み返していたので
きっと大丈夫だろうとワクワクしながら待っていたのです。
そしていよいよ待ちに待った私の番です!
私は意気揚々と
『あるひ』と読み始めるはずが、
『あひる!』と思いっきり読み間違えてしまったのです。
私はしまった!と思ったのもつかの間
それを聞いたクラスの皆が大爆笑していました。
もう私の頭の中はアヒルでいっぱいになり、
何で読み間違えたのか訳も分からず
悔しさでいっぱいになりました。
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そして私のワクワク音読タイムがあっけなく幕を閉じたのでした。
発達障害のあなたは、
自信満々で挑戦したことが、
あっけなく失敗したことはないでしょうか?
私が音読で失敗した時のような
力が入りすぎて、
空回りしたといえばわかりやすでしょうか?
その時の悔しさは、
今でも覚えているのですが、
うまく読めなかったというより、
大好きなお話の中に入れなかったという方が
大きく印象に残っていたのです。
失敗は誰にでもあります。
学校で教育を受けているときは、
同じ教科書で同じ授業を受けることができますね。
その中で自分がどんな表現方法が苦手で、
どんな表現方法が得意かを知るために
学校の教育というものがあるのです。
テストの点数が良い、
悪いというのは関係がなく、
音楽が得意でもいいし、
体育が得意でもいいのです。
それを知るために、
学校の教育というものがあるのです。
たとえ得意ではなくても
気がついたらそのことを
考えていたとすれば、
それは発達障害のあなたの好きなことになるのです。
好きなことをいつも考えていると、
それが行動となり、
ワクワクが止まらなくなって
あなたの得意なことにもなっていくのです。
社会人になっても同じです。
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同じ仕事を任されても
皆同じようにはできるはずもありません。
どこかでつまづくかもしれませんし、
案外スムーズにいくかもしれません。
つまづくところも違えば、
仕上げられる時間もそれぞれなのです。
けれどもどんな時でも、
必ず大切なことがあります。
それは、
『いつも最高のあなたでいること』
どんなに寝不足でも、
どんなにお腹が空いていても、
どんなに暑くても、寒くても、
どんなにパートナーに振られても、
その時の最高のあなたでいることが
何より大切なのです。
それで失敗しても
発達障害のあなたが最高であったなら、
後悔することはないでしょう。
もしそこに、
最高のあなたがいないとすればそれは、
始めから諦めている、
自分自身を見下しているあなたになってしまうのですよ。
最高のあなたが失敗していたとしたらそれは、
後から思い出せばいい思い出になっていることでしょう。
私がみにくいアヒルの子の音読で失敗したことは
今でも思い出しただけで笑える、
私の失敗話の最高傑作なのですから…。