
自分のまわりはみんな敵、敵しかいない。
こんにちは、発達しょうがい支援センターの水野幸子です。
暑い日が続いていますね。
仕事やどうしても必要な予定が無い限り、外出したいとは思えませんよね。
外出していても、暑さで体は疲れを感じやすい。気持ちもイライラしやすくなっていませんか?
身体は疲れていて、気持ちがイライラしやすくなっている時は、いつもならなんとも思わない些細なことで、イライラします。
イライラを通り過ぎて、怒りをかんじるかもしれません。
発達障害の特性に、思い込みやすい。思い込みが激しい。というのがあります。
思い込みが激しいと、些細なことで、攻撃されたと感じることがあります。
例えば、仕事のやり方の提案を受けたときです。
上司が、いきなりあなたのやり方はいけない、と言ったわけではありません。
あなたのやり方の良いところはは認めてくれていて、褒めてくれます。
この場合は、別のやりかたのほうがやりやすいと思うよ、と提案してくれました。
発達障害のあなたは、どう感じるのでしょうか。
体調や気分が良い時は、はい、チャレンジしてみます。と言えることも、体調や気分が悪い時は、褒められたこと、認められたことよりも、別のやりかたの提案を受けたことで、けなされたと感じることがありますよね。
発達障害のあなたは、上司からけなされたことで、どうして自分がけなされなくてはいけないのだと思います。
自分は何も悪くない。こんなに頑張って働いているのに。
上司なのに、何をみているのだ。
上司は敵だ!
と、思い込んでしまう可能性があるのです。
この思い込みは、上司に限ったことではありません。
友達や家族にもおこります。
発達障害のあんたは、0か100、白か黒、と思い込む癖があります。
0と100の間には、1~99の数字があります。
白と黒の間には、白から黒に変わっていくグレーのグラデーションがあるのです。
間があることを分かっていれば、今までの味方が急に敵になることはありません。
人は誰もが、ん?と思うちょっとしたイヤなことを感じているものです。
だた、それぞれの人が持っている、思考癖、観念(主観的価値観)で、ん?と感じるちょっとイヤだなと感じる回数が変わってきます。強さも変わってきます。
発達障害のあなたは、こだわりや思い込みが強いことで、ちょっとイヤだなと感じる回数が多い可能性があります。
ちょっとイヤだなと感じる回数が多いと、いつもならちょっとイヤだなと感じることが、イヤだな、と強くなってしまうのです。
イヤだなと強く感じることが何回も続けば、怒りに感じますよね。
怒りを与えた相手に対して、今まで味方だと思っていたのに、敵だったのか!と思うことが続いていくとどうなるのでしょうか。
気が付けば、発達障害のあなたの周りはみんな敵になってしまうのです。
周りがみんな敵と、考えただけで、イヤだと思いますよね。
周りがみんな敵。と思わないようにするには、発達障害のあなたの思込みや0か100、白か黒と考える思考癖を緩めていくことが大切です。
イヤだな、イライラする、怒りを感じたときは、ゆっくりゆっくり深呼吸をしましょう。
好きな匂いをかいだり、好きな手触りを感じることでもいいですよ。
気持ちを落ち着かせましょう。
気持ちが落ち着いたら、どうしてネガティブな感情がでたのか考えてみましょう。
誰のどなん言葉や行動にイヤだと感じたのかを見つめるのです。
例えであげた上司の場合ですと、けなすだけだったのかを思い出してみましょう。
認めてくれている、褒めてもらえていた。この場合はという提案だった、ということに気づけますよね。
発達障害のあなたは、そんなにうまくいくの?と思ったかもしれません。
慣れるまでは、あなたが期待しているような効果はあらわれないでしょう。
ですが、行動していくことでできるようになっていきます。
視点を変えていくことで、周りはみんな味方、になりますよ。
もし、発達障害のあなたはが、今、一人で悩んでいるのなら、支えてくれる人やサークルなどを探してください。
発達障がい支援センターの心理カウンセラーがいつでも寄り添うことを、覚えておいてくださいね。
今日も、水分、塩分、ミネラル補給を忘れずに、楽しい1日をお過ごしください。