
怖いお母さんと言われるのはもう嫌。
こんにちは、発達障がい支援センターの水野幸子です。
発達障害のお子さんの特性は、親御さんの”しつけ”でどうなるというものではありません。
赤ちゃんの頃から、夜泣きのひどいお子さんもいれば、ミルクを上げる時間になっても泣かないお子さんもいます。
育児書のセオリー通りにならないのが子育てですが、あまりにもかけ離れている、子育てで疲れ果ててしまう。と親御さんは感じています。
特に、常にお子さんと一緒にいるお母さんは、辛くてどうしたらいいのか分からないと思ったことが何度もありますよね。ありましたよね。
・誰かを叩いてはいけない
・遊具の順番を守らせなければいけない
・友達のおもちゃを奪ってはいけない
などなど、突然何をしだすか分からない、周りの友達に迷惑をかけるのではないかとヒヤヒヤしながら見守っていると、自分では気づかないうちに、怖い顔になっています。
発達障害のお子さんが、どうみてもそれはおかしいよ、という行動をして、友達にイヤな思いをさせたと思えば、大きな声で注意することもあります。
大きな声で注意することがたまにではなく、しょっちゅうであれば、周りの人は親御さんのことをどう思うでしょうか。
〇〇さんのお母さんは、いつも厳しい顔をして、大声で怒鳴っている怖い人。となりますよね。
家族に発達障害のお子さんのことを相談すると、甘やかしているからだろう。しつけができていないんだ、と言われたこともあったと思います。
お母さん自身、自分は甘やかしているのか、厳しくしているのか、分からなくなりますよね。
お母さんはお子さんを愛しているからこそ、お子さんのことを心配するからこそ、注意しているのに、全てが裏目に出ているようで、悲しくなってしまいますよね。
どうしたらいいのかわからない、となりますよね。
もうイヤ!と、全てを投げ出したくなることもありますよね。
全てを投げ出したくなるとき、辛くて仕方ないとき、お母さん(親御さん)は周りの人にどういう対応をしてもらったら、気持ちが落ち着くと思いますか?
・ともかく話を聞いてくれること
・否定をせず、認めてくれること
・いつもそばにいてもらうこと
・どうしようもないときに、いつでも手を差しのべてくれること
など、ではないでしょうか。
・自分のことを理解してくれる人
・自分に寄り添ってくれる人
・自分を支えてくれる人
がいれば、どれだけ楽になるか、安心できるか、心穏やかに過ごせるか、と思いますよね。
自分を理解し、寄り添って、支えてくれる人がいるとどれだけ生活しやすいか、というのは、発達障害のお子さんも同じなのです。
親御さんにとって当たり前と思っていることが、発達障害のお子さんはできないことが多いです。
例えば、ちゃんとやって。きちんとして。と言われても、何を?どうすればいいの?となるのです。
お子さんにとっては意味がわからないので、何もできません。
親御さんは、できていないことに、どうしてやらないの。言ったでしょ。となるのですが、発達障害のお子さんは、何を言われたのか分からないので、なぜ怒られているのか分からないのです。
何がいけないのか、何が悪いのか、身に覚えがないことで怒られるのが辛いことは、親御さんは百も承知ですよね。
自分はこんなに頑張って子育てしているのに、その苦労を知らに人にしつけが悪いと言われた時、どれだけ傷ついて、どれだけ泣いて、どれだけ辛い思いをしてきたかは、お母さん(親御さん)が、一番よく分かっています。
お母さん(親御さん)も、発達障害のお子さんも、ずっとずっと頑張ってきているのです。
どうしたらいいのかわからないと思いながら、ずっとずっと頑張っているのです。
発達障害のお子さんが、お母さん(親御さん)のことを、理解して、寄り添って、支えることは、お子さんが小さければ小さいほど、意識をして行うことはできないですよね。
まずは、お母さん(親御さん)が、発達障害のお子さんのことを理解してあげましょう。
お母さん(親御さん)が、発達障害のお子さんに寄り添ってあげましょう。
お母さん(親御さん)が、発達障害のお子さんを支えてあげましょう。
発達障害のお子さんに、しっかりやって、のしっかりを具体的に理解できるように話すことで、お子さんはそういうことだったのかと行動することができます。
できれば達成感を味わえるます。お母さん(親御さん)からやれたねと声を掛けてもらえれば、次もやろうと思えます。
理解し、寄り添い、支えること、を行っていけば、発達障害のお子さんも、少しづつ変わっていきます。
親子の信頼の絆を強めていくことができます。
発達障害のお子さんには、親御さんが理解し、寄り添い、支えてくれる人としていてくれますが、親御さんには、親御さんのことを理解し、寄り添い、支えてくれる人はいますか?
一人で抱えていませんか?
抱えていることを話せる誰かを見つけてくださいね。
そして、発達障がい支援センターの心理カウンセラーがいつでも寄り添うことを、覚えておいてくださいね。