こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
あなたは、わが子に対して「これくらいは自分でできるようになってほしい」と思ったことはありませんか。
あなたは、わが子に対して「これは自分ではできないから親がやってあげないといけない」と思ったことはありませんか。
あるお母さんは、もうすぐ小学生になるというのに服のボタンを自分でかけられないことにいら立っていました。
なんでうちの子はこんなに手がかかるんだろうと嘆いていました。
幼稚園の先生からは、「何も言わずに時間をかけて一人でやらせてあげたら、そのうちできるようになりますよ」というアドバイスがありましたが、下の子の面倒も見なきゃいけないのに待ってはいられないし、子どもに「そのくらい自分でやりなさい」と言っても「できないからやって」というので、お母さんがボタンをかけてあげていました。
そして、ママ友には「ボタンくらい一人でかけられるようになってほしい。いちいち親がやってあげるのは大変。」と愚痴をこぼしていました。
ある時、お母さんがケガをして、一週間ほど入院することになりました。
その間、お父さんが仕事を休んで子どもたちの面倒をみました。
お父さんは、子どもが服を着るときに、何も言わず、見て見ぬふりをしながら家事をしていました。
すると、子どもは、20分くらいかかって、自分でボタンをかけていました。
一週間たつと、10分くらいでボタンをかけられるようになりました。
できないように思えても、時間をかけたり工夫したらできるようになることがあります。
子どもが何かをできるようにさせるのは、親や周りの人の手を煩わせないためではなく、子どもが自信をつけたり楽になったりするためです。
「この子はこうなんだ」と決めつけず、できるだけ子どもが自分のやり方でできるように見守ってあげると、子どもの可能性は広がっていきます。