心理カウンセラーのブログ

相手の気持ちを考えて話すSST|発達障害のトレーニング

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こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

子育て中の親のあなたは、子どもが場の空気を読むことが苦手だったり、相手の気持ちを考えない言動をしてしまうことが気になっていませんか?


・子どもが相手の気持ちを考えずに思ったことを平気で言ってしまう

・子どもが友だちを傷つけることを悪気はないけど言ってしまう

・子どもが場の空気に合わない言動をしていることが気になる

・子どもが自分の興味のあることばかりを話してしまう

などということがあって、


・友だちができにくい

・仲間外れにされてしまう

・友だちに変に思われる

・からかわれたりいじめられたりすることがある

・空気が読めないと思われてしまうことがある

などということで、子どものことが心配になることはありませんか?

発達障害やグレーゾーン で発達の凸凹があって、

・相手の話を聞かず、自分の言いたいことばかり話してしまう。

・ちょっとからかわれただけで、キレたり暴力をふるったりしてしまう。

などの会話のトラブルを何度もくり返す子どもがいます。

そんなとき、困らないようにするためにトレーニングをしていくことが有効です。子どもが会話のトラブルをくり返して困っていることに周りの親や教師などが気づいたら、そのままにしておかないでトレーニングすることで、けんかやいじめなどの大きな問題に発展することを防ぐことができますよ。

もちろん子ども一人一人、何に困っているのかによって、必要なトレーニングはちがってきます。
今回は、トレーニングの数例をご紹介しますね。

【気持ちの読み取りのトレーニング】表情から相手の気持ちを読みとる

友だちと話したり遊んだりしているときに、相手の表情の変化になかなか気づかない子がいます。相手の気持ちがなかなか想像できないASD(自閉症スペクトラム)の子どもは人の気持ちを察するのが苦手で、相手が嫌がる話を平気でしてしまうことがあります。定型発達の子が暗黙の了解のうちに学んでいくことを、なかなか理解できないのです。なかには、本人はができていると思っていて、問題に気づいていない場合もあります。表情やしぐさなどの非言語コミュニケーションの部分から相手の気持ちを読みとる方法を、具体的に教えていきましょう。

『うれしい』『悲しい』『イライラ・怒り』『こわい』『心配』『退屈』『落ち込んだ』『ふざけている』など、様々な気持ちの絵や写真などの表情リストなどを使って、この表情の時の相手はこんな感情・気持ちということを覚えて相手の感情・気持ちを読みとるスキルを身につけるトレーニングがあります。

トレーニングをしていくと、自分が話すときも、相手の話を聞くときも、相手の気持ちを理解しようとする習慣ができていきます。ASDの子どもは気持ちの読み取りが特に苦手なので、手がかりを一つでも多く覚えておくとよいです。小学校高学年になったら、読みとりと並行して、自分で表情をつくる練習もします。表情以外にも声色やしぐさなどの非言語的コミュニケーションの部分に本音が現れるので、そこに気づけるようにトレーニングすることで、言葉ではyesと言っているけど、本音は違うといったこと(本音と建前)もだんだんと理解できるようになっていきます。

【話題選びのトレーニング】相手を傷つけない話題の選び方

話し相手が嫌がる話題を平気でしてしまうタイプの子どもにに必要なトレーニングです。

相手を傷つけないためにはどんな話をしてはいけないのか、話題に選んでいい話はどういうものか、ということをトレーニングを通して身につけます。

ASD(自閉症スペクトラム)の子は人の気持ちを察するのが苦手なので、相手の嫌がる話を平気でしてしまうことがあります。ADHDの子どもは衝動的に話題を選んでしまうことがあります。臨機応変に適切な話題を選ぶのは難しい傾向が見られたら、話題選びのルールを教えて、まずはタブーとなる相手を傷つける話を口にしないようにトレーニングをしていきましょう。それだけでも、会話のトラブルは減っていきます。

相手が楽しめるテーマ

・共通の趣味
・自分は興味なくても相手は好きなもの(ゲームやスポーツなど)
・おめでたい話題(優勝や受賞など)
・一緒に遊ぶ予定
・相手が好きな行事・教科
など

相手を傷つけるテーマ

・相手の苦手なこと(勉強やスポーツなど)
・話し相手本人やその家族、ペットの病気
・体の話(背が低いなど、相手がきにしていること)
・自分は持っていて、相手が欲しがっているもの
・相手の失敗
・相手は参加しない遊び
・相手が嫌いな行事・教科
など


上記のように話題選びの基本形を覚える。

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特定の友だちの場合を当てはめてみる。大人とロールプレイしてみて、結果について話し合う。

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友だちに合うテーマがわかったら、実生活にとり入れる。しばらく実践して、会話が増えたり広がったりしたら成功。うまくいかなかったら、大人と一緒に話題を選びなおす。

トレーニングの効果として、相手を傷つけたり怒らせたりすることが減っていきます。一般的に好まれる話題と、特定の友だちが好む話題を区別できるようになっていきます。自分の好みが一般的にどの程度好かれているかを考える機会でもあります。

【謝るトレーニング】 謝罪はあわてず、落ち着いて

謝るのが苦手なことは大人でもありますね。相手に対して、自分が悪かったな、謝ろうという気持ちがあっても、スキルがなければ失敗してしまうことも・・・。

ADHDの子どもは謝っても許してもらえないとき、手が出ることもあります。ASDの子どもには、なぜ相手が怒っているかがわからず、むしろ自分が傷ついたと主張することがあります。ロールプレイを通じて、相手の気持ちを想像することが必要です。

リラックス法を身につけて、イライラしたときは気持ちを落ち着けるようにしましょう。そして、謝り方を大人とロールプレイしてみることによって、タイミングや言葉が適切かどうかを確認しましょう。

リラックス法

・その場を離れて気分を切り替える
・深呼吸をする
など

謝るときのポイント

・言い訳をしない
・相手の悪いところを非難しない
・悪口や相手を傷つける話し方を避ける
・過去のことを持ち出して、話を複雑にしない

【主張するトレーニング】 からかわれて嫌な気持ちを伝える

「イヤだからやめて」というトレーニングをします。健全な人間関係を保つための重要なスキルです。

嫌な思いをしたときに、そのことを隠さずに相手にはっきり言うスキルを学びます。「イヤだ」というセリフだけでなく、真面目な表情で相手に聞こえるようにはっきりと気持ちを伝えます。イヤだと思うのはなぜか、その理由を伝えるのがポイントです。暴言や暴力を使わず、冷静に伝えることをめざします。

このスキルがないと、言い返せずに我慢してしまったり、まじめな表情・口調で言えず、相手に真剣にとってもらえないということにつながります。ASD(自閉症スペクトラム)の子は相手の悪意に気づかず、一緒に笑って喜ぶ場合があります。ADHDの子どもは言葉ではなく暴力で返すこともあります。


1.大人が子どもにイヤだったことを聞く。
「どうしてすぐに教えてくれなかったの」などとしからずに、「教えてくれてありがとう」とほめてトレーニングをはじめる。

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2.イヤだと思ったことは主張してよいことと、言い方を教えてからロールプレイする。
大人が実際に子どもをからかって、子どもがいやだと思う場面を再現する。

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3.イヤだと主張する練習をする。子どもが主張できたら、その言い方やタイミング、表情や口調も確認する。

トレーニングの効果として、イヤな思いをしたときに、すぐにイヤなことを主張することができるようになります。すれ違いが小さいうちに対処することで、いじめなどの大きな問題につながることを未然に防げます。相手が嫌がったときにも理解できるようになり、友だちと対等な関係でつきあえます。

発達障害やグレーゾーンの子どもの会話やコミュニケーションのトレーニングということで書きましたが、発達障害やグレーゾーンまたはその疑いがある・なしに関わらず、子どもの会話やコミュニケーションに関するトラブルが気になっている親御さんは、ご参考になさって下さいね。

 
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