心理カウンセラーのブログ

発達障害 子どもが白黒思考でパニックになっていませんか?

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こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

子育て中のあなたは、
発達障害(ASD,ADHD)や発達障害グレーゾーンの特性を持ったわが子が、
わが子が今まで仲よくしていたクラスメイトとちょっとしたことで、
「あの子が許せない!」と言って離れてしまうということが気になっていませんか?

わが子は得意なことはものすごい集中力で力を発揮するけど、
興味のないことにはまったく取り組むことすらできないといったギャップに驚くことはありませんか?

発達障害の特性に「こだわりの強さ」というものがありますが、
そのこだわりのことを『白黒思考』または『0-100(ゼロヒャク)思考』と呼ぶことがあります。
ものごとを白か黒、0か100かで極端に考えてしまう傾向です。

これは考え方のクセで、発達障害の方だけにあるものではなく、誰でももっていておかしいことではありません。ただ、白黒思考が強いと、人の好き嫌いが激しかったり、敵か味方に分けて、勝つか負けるかをはっきり考えたり、自分か相手のどちらかが悪いと決めつけがちです。

発達障害の特にASD(自閉スペクトラム症)の方は、あいまいなものごとを理解するのが苦手なので白黒はっきりすると心地よい状態になるのです。

それで人間関係をリセットする癖ができてしまったり、人の嫌な面を見ると仲よくできなかったりといった人間関係がうまくいかないことにもつながっていくこともあるので注意が必要です。

子どもが白黒思考のような極端な考え方で、パニックになってしまうこともよくありますね。

子どもがパニックになっているときは、一番出しやすい『怒り』の感情が出ていることが多いです。『怒り』の中には『不安』『悲しみ』などの感情もかくれているので、親はつい反応して怒って対応しまうこともあるかもしれませんが、注意深く接していくことが大切です。

子どもがパニックになってしまったときは、怒ったり話しかけたりしてはいけません。
親や支援者など周囲の大人は、つい早くにその場を収めようとして怒ってしまったり「どうしたの?」とか「大丈夫?」とか声をかけたりしてしまいますが、実はこの声がけも火に油を注ぐだけ。

子どもが怒って感情的になっているときは、不安になってなにを言っても聞ける状態ではありません。

子どもの話が途切れた、泣き声が小さくなった、自分を落ち着かせる行動をはじめた等ヒートアップしていた状態が落ち着いてきたと感じたときが、子どもが話を聞けるようになったというサインなのでそれまで待つようにしましょう。

そして、極端な白黒思考から抜け出せるためには日頃から、

・リフレーミングなどで日頃からものごとのとらえ方をポジティブに変えていくこと
・世の中のことは白と黒にはっきり分かれるのではなく、中間のグレーの段階があることを子どもが少しずつ理解できるように伝えていくこと

などが大切になります。

そして、一番大切なことは普段から子どもにあなたの愛を伝えることです。

「生まれてきてくれてありがとう」とありのままの子どもの存在自体を認めていることを日頃からお子さんに伝えてあげてくださいね。

耳からの情報処理が苦手なお子さんには、小さい頃の写真などを見ながら思い出話をしてあげることも有効です。

子どもはありのままの自分が愛されているということを感じとっていくことによって、自分に自信がついてストレスにも強くなっていくのです。

あまりに極端な白黒思考になっている場合、なかなか自分だけや家族だけで改善することが難しいこともあります。発達障害専門のカウンセリングを受けるなど専門家に相談することも大切です。

私たち『発達障がい支援センター』でも、お子さんやご家族の悩みに寄り添いながら支援を行っています。

 
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