心理カウンセラーのブログ

感覚過敏を持つ発達障害の方にやってはいけない2つの対応方法

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こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。


最近、暑いですね。

私は、運動療法も兼ねて、よくウォーキングに出かけるのですが、すぐに汗をかいてしまうため、肌着の購入を検討しています。

私の場合、チクチクとした素材の服を着ると肌がかゆくなってしまうことが多いため、肌着は、天然の素材でできた、なるべく刺激の少ないものを購入するようにしています。


刺激と言えば、発達障害の特性の一つに、感覚過敏というものがあります。

感覚過敏とは、聴覚・視覚・嗅覚・触覚・味覚といった感覚がとても敏感である状態のことを指します。

例えば、触覚過敏の方の場合、服についているタグなどがとてもチクチクするように感じられて、苦痛になります。

他にも、視覚過敏の方の場合、照明の灯りや日光がとても眩しく感じられて、苦痛になります。


今日は、そんな、「感覚過敏」を持つ発達障害の方にやってはいけない対応方法をお伝えします。

身近に感覚過敏の人がいる・うちの子どもが感覚過敏だという方は、ぜひ、参考になさってみてくださいね。


1.無理矢理、感覚に慣れさせようとする

まず、「何度も触れていれば大丈夫になるだろう!」「いずれ慣れるだろう!」と考え、あえてその刺激を多く与えることはしないようにしましょう。

例えば、大きい音が苦手な聴覚過敏の方に、あえて大きな音が鳴るものを近づかせて、慣れさせようとする。
味覚過敏で苦手な味がある人に対して、無理矢理その味のものを食べさせようとする。
といった対応です。

しつけの一環として、このようなことをする方もいらっしゃいますが、絶対にやらないようにしましょう。

感覚過敏は特性です。
慣れによって克服できるようなものではないのです。

こういったことをしてしまうと、感覚過敏を持つ発達障害の方は非常にストレスを感じ、二次障害の原因にもなってしまいます。

ですので、感覚に慣れさせるのではなく、イヤーマフをする・別の食材で栄養を摂っていくなどして、感覚過敏がある状態でも活動ができるような工夫をしていくことが大切です。


2.「大げさでは?」「わざとじゃないの?」などと言ってしまう

感覚過敏は、一般の人にとってはわからない感覚です。

なので、周りから見ると、「大げさでは?」「気を引こうとして言っているのでは?」などと思ってしまうことがあります。


そして、感覚過敏を持つ発達障害の方に対して、「そんなの気にしないの!」、「わざと、そういうこと言わないで!」といった言葉がけをしてしまうこともあります。


周りから見ると、わからない感覚なので、このように言いたくなる気持ちもわかります。

ただ、「大げさじゃない?」「わざと言っているの?」などと言われると、感覚過敏を持つ発達障害の方自身は、自分の感覚を否定されたように感じてしまいます。

「こう感じてしまう、私がいけないの?」
「本当に辛いのに、誰にもわかってもらえない…」


このような気持ちになり、自己肯定感が下がる原因にもなります。


ですので、「大げさじゃない?」「わざと言っているの?」といった言葉がけではなく、感覚過敏を持つ発達障害の方の感覚に寄り添うような言葉がけをするように心がけましょう。

「これは○○○と感じて、辛いんだね。」
「どうすれば、その辛さって少しマシになるかな?」
「周りができることって、何かある?」


このように、発達障害の方の感覚に共感しながら、話をしていきましょう。



ということで、今回は、感覚過敏を持つ発達障害の方にやってはいけない2つの対応方法を紹介しました。

いかがでしたでしょうか?


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ということで、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りました。

 
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