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発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
発達障害のあなたは、
宅配ピザを頼んだことはありますか?
コロナ渦の社会が日常になりつつある今は、
外食をためらった時でも、
自宅で出前を簡単にとれるように
なりましたね。
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ピザならずとも、
お寿司や中華、ファミレスのメニューが
自宅でも食べられるようになり、
毎日作らなくても出来たてが食べられる
本当に便利な世の中になりましたね。
今日の夕方のことです。
私が仕事から帰るなり息子が、
「ピザ食べたい!」
と、おかえりの挨拶より先に
話しかけてきたので急きょ頼むことにしました。
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息子に食べたいメニューを聞くなり
直ぐに注文してきたので
早速届けてもらうよう電話注文をしました。
私は現金やクレジットカードのやりとりが
少し面倒に感じていましたので、
電子マネーで支払うことを先に告げていました。
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待つこと30分、
笑顔の素敵な好青年がピザを
届けてくれました。
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そして、商品とレシートを渡すなり
ありがとうございましたと言い帰ろうとする青年…
私はすぐさま
「お会計は?」と聞くと、
その青年は、
「もう済んでいますよ」とのこと。
私はそんなはずはないと思い、
「えっ?電子マネーで支払うと言ったのですが」
その青年もそんなはずはないという顔で、
「えっ?でもお会計済みですので0円になってますから」
と手元のレシートを見ると
確かに0円になっていました。
互いに、狐につままれたような感覚のまま
沈黙が続き…
口火を切った青年は
「お店に聞いてみるので
待っていただいていいですか?」
としばらく電話でのやりとりが続き…
「すみません。これですね」
と、スマホのQRコード画面を
差し出してくれました。
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「そうです、これです」と私も
ピザの支払いができることに一安心しました。
「僕、最近戻ってきたばかりで
わからなくて、すみませんでした」
とその好青年も一安心し、
来た時の笑顔で帰って行きました。
発達障害のあなたは、
自分にご褒美をあげることは
あるでしょうか?
この、ご褒美には使い方を間違えると
頑張れない自分になる可能性があるので
注意が必要です。
よく、勉強を頑張って欲しい親が子供に
「テストで100点を取ったら
ケーキをあげますからね」
と言って勉強を頑張らせる場合がありますね。
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このことを「成果報酬」というのですが、
この時子供は、
100点=ケーキが食べられる
という思いになり、
一時的には勉強を頑張る傾向にあります。
けれどももし、
この子供が100点を取れなかったら
どうでしょう。
ケーキを食べられないどころか、
勉強もできない自分がダメだと思い
ケーキを食べられないのなら
勉強なんかしないという思いになってしまうのです。
つまり、
成果報酬は長続きしないことになります。
それではどうしたらいいのでしょうか?
それは、100点を取るための
子供の頑張っている姿と、
時々サプライズのご褒美が効果的になるのです。
たとえ100点が取れなくても、
「あれだけ頑張っていたのはちゃんと
見ていたよ。次また頑張ればいいんだよ」
と、子供自身が
100点をとれるようにと頑張っていた
過程を親が見ていてくれていた、
と思うととても励みになるものなのです。
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そのことが続くと、
100点を取るための勉強ではなく、
自発的に学ぶための勉強をすることを始めます。
人生も同じです。
発達障害のあなたに
「この資格を取れば将来は安定しますよ」
といくら言われても、頑張れないのはなぜだか
わかるでしょうか?
それは、将来が安定するという
成果報酬だけに目が向いてしまっているからなのです。
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発達障害のあなたが、
たまたま興味のある資格が
とても魅力的な内容であれば、
将来が安定することにならなくても
のめり込んでいるはずです。
たまたま好きだったことが
仕事にもなりうるといえばわかりやすいでしょうか?
全ては結果ではなく、
過程が大切なのです。
できた、できなかったは
関係ないのです。
発達障害のあなたも、
旅行の計画を立てている時が
旅行に行っている時よりも
とても充実している感覚になることは
ないでしょうか?
実はこの時にドーパミンという
快楽ホルモンが分泌しているのです。
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ある研究によると、
旅行に行った後の幸福感は2週間
続いていたことに対して、
旅行に行く前の計画段階では最長で
8週間持続したというデータがあるのです。
つまり、旅行後の幸福感より
旅行前の幸福感の方が長続きするというのです。
発達障害のあなたも、
この旅行前の幸福感である
ドーパミンを出すことを忘れずに、
人生のゴールである過程の「今」を
大いに楽しんでくださいね。
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発達障害のあなたが今
頑張っているのかいないのかは
発達障害のあなた自身が
わかっているのではないのでしょうか?
そして「今を楽しむ」ことこそが
発達障害のあなたにとって、
最高のご褒美になるのですから。